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早稲田ロースクール修了生の皆さん

 法律家の関与が求められる分野は、近年大きく広がっており、従来に比べてより多様で複雑な役割が、法律家には期待されるようになってきました。しかし、いわゆるゼロワン地域の存在など、そもそもマンパワーの不足が指摘されていた従来の状況では、とてもこの期待にこたえることはできません。そこで、新たな分野からの要請に応えることのできる法律家を、大量に、急速に養成することが求められ、この役割を担うべく、ロースクールは設立されました。
 ですから、ロースクールを修了した皆さんには、従来法律家があまり関与してこなかった、新しい分野への進出が期待されています。また、法律家の急速な増加は、必然的に法律家同士の競争の激化につながりますから、皆さんにとっても、新たな分野への進出は必要なものとなるでしょう。

 この、「新たな分野への進出」とは、法律家の需要がありながら供給が充分でなかった分野に法律家を供給するということに留まるものではありません。現在法律家が必要とは必ずしも認識されていない分野にも、自ら需要を見出し、進出することが必要です。法曹は今、開拓時代を迎えたのです。

 こうした状況に対応する法律家には、法的素養があるというだけでは足りません。新たな分野への進出には、それに加えて、旧来の思考に囚われず、古いシステムを大胆に打ち破る、進取の気概が必要です。進取の精神は、「都の西北」にもうたわれる早稲田大学の理念ですから、早稲田大学法務研究科を修了した皆さんに、現在はまさにうってつけの時代です。皆さんが、これからの法曹をリードしていくことでしょう。

 この度、早稲田大学法務研究科のOB会として、早稲田ロースクール稲門会が設立されました。学生時代を思い出すことのできる同窓会は、とても懐かしくよいものですが、この稲門会の役割は、そのようなノスタルジックなものにはとどまりません。新たな分野へと足を進めようとするとき、皆さんは、志を同じくする仲間を必要とするかもしれません。早稲田大学法務研究科が養成していく多くの法律家の中に、同じ志を共有する仲間を、皆さんはきっと見つけることができるはずです。
 こうした意義深い組織を、法務研究科の修了生諸君が、自主的に発足させ、精力的な活動を開始したことたことに、心から敬意を表するとともに、法務研究科として今後とも緊密な連携を保っていくことをお約束致します。
 法務研究科による確かな法的素養と進取の精神を持った法律家の養成と、当稲門会によるサポートが、法曹の世界の開拓に、きっと大きな成果をもたらすと、私は確信しています。

早稲田大学大学院法務研究科長 鎌田薫

 

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